2015年09月11日

すべての物語には終わりがある。

そう、すべての物語には始まりがあるように、終わりが必ずある。
永遠なものなど絶対に無いのだ。
絶対に。
そんなことはとっくの昔に知っていた。
それでも、連続した日常の中で忘れていた。
じわじわと死の匂いが近づいていたことも、薄々感じていた。
それでも、唐突だ。
横たわる彼を見た瞬間から涙が溢れ出した。恥ずかしいほどの大声を出して泣いていた。
電話で報せを受けた瞬間から今でも、頭とココロがぼ〜としたままで、身体とココロが宙に浮かんでいるようだ。

彼は色んなことを我慢していた。彼が護ろうと決めた色々なことのために。
彼は僕とこの世界を橋渡ししてくれていた。僕がうまく理解出来ないこと、飲み込めないこと、やるせないこと、逃げ出したいこと、様々なことを丁寧に紐解いてくれていた。
姉弟を愛していた。
その村の住人になると決めてから、色んなことを引き受けていた。
人には言えないような失敗談や、決して言葉にはしなかった優しさ、ええ加減さ、だらしなさ、頭の良さ、勉強熱心さ、ユニークな物事の読み解き方…掛け替えのない友達だった。

音楽が好きだった。60年代から80年代初期のフォークには取り分け詳しかった。色んなことを教えてもらった。沢山のライブを観て、沢山の音楽を一緒に聴いた。
漫画が好きだった。アンダーグラウンドな漫画にはめっぽう詳しかった。大学生最後の夏にふたりで東京に出掛けた。彼は自分の作品を著名な編集者に観てもらうために。プロを目指すのを諦めた。それでも、仕事を辞めてからは作品を描いていた。完成したのかな…?

ある時期から自分ひとりの足で、たったひとりで歩いていた。僕はもう少し人に頼ったらええのにとよく言っていた。

僕は彼の何を知っていたんだろう。
僕は彼に何をしてあげたのだろう。

別れの夜、真夜中の祭場にひとり戻り1時間ほどふたりで過ごした。彼にもらった最後の宿題「弔辞」の文面を考えていた。この文章を買いている今も、涙が止まらない。
誰かにわかってほしい訳でもない。悲しんでほしい訳でもない。ただ、何かをせずには居られないのだ。ただそれだけだ。極々、私的なことで申し訳ない。

最後の曲を選曲させてもらった。
最後のセットリストだ。
咄嗟だが、必死で考えたセットリストだ。
少しでも彼の意に沿えたとしたら良いのだが…
祭場の人から「itunesにあるものにして下さい。」と言われた。これも現実だ。
まだまだ、流したい曲がある。

ハンバートハンバート/虎
猫/各駅停車
高田渡/生活の柄
センチメンタル シティ ロマンス/雨はいつか
ディランU/男らしいってわかるかい

音楽が好きだった彼に。
本が好きだった彼に。
漫画が好きだった彼に。
弟思いの彼に。
普通の仮面を被った変人の彼に。
僕の友達で一番やんちゃな男をして「俺が見た奴の中で一番根性のある奴や」と言わしめた彼に。

どうしても、彼が「サヨナラ」と言うのであれば僕も「サヨナラ」と言おう!

そう、サヨナラだけが人生だ。
posted by スタンド太陽 at 00:03| 兵庫 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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